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2025年07月17日

肉離れした時の対応と治療の流れについて解説!

肉離れをしてしまったら、まずは応急処置が重要です。

ここで「RICE処置」という基本対応を紹介し、後半では治療についてお話します。

 

肉離れの初期対応:RICE処置

  肉離れをしてしまったら、まず行うべきはRICE処置です。これは早期回復と重症化を

  防ぐための基本的な応急処置です。

  1,Rest(安静)

       痛みを感じたらすぐに運動を中止し、安静にしましょう。

       とくに「肉離れ」の初期(受傷直後~48時間)は動かさない・負担をかけないことが

       とても重要です。無理に動かすと、損傷が悪化する可能性があります。

  2,Ice(冷却)

       患部を氷嚢やアイスパックなどで冷やします。これにより炎症を抑え、

       内出血や腫れを最小限に抑えることができます。

       15~20分程度を目安に冷やし、これを数時間おきに繰り返します。

       注意点:氷だけや保冷材は、凍傷を起こすリスクがあるため直接肌に当てないように注意し、

       必ずタオルなどで厚めに包んで使用してください。また、コールドスプレーは一時的に冷えますが、

       冷却効果が浅く、持続性も低いためRICE処置のアイシングとしては推奨されていません。

             

 

  3,Compression(圧迫)

       患部を弾性包帯(伸縮性のある包帯)で適度にやや広めに圧迫します。

       ない場合は、清潔なタオルや布を厚めに畳んで患部に当て、その上からタオルやスカーフなどで

       固定することも一時的には可能です。

       これにより内出血や腫れの広がりを防ぎますが、

       強く締めすぎると血流障害を起こすため注意が必要です。

  4,Elevation(挙上)

       損傷部位を心臓より高くすることで重力によって血液や体液が患部に流れ込むのを防ぎ、

       内出血やそれに伴う腫れ(浮腫)の拡大を最小限に抑えます

  5,RICE処置の併用とまとめ

       Rest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)は組み合わせることで、

       相乗効果があり、より腫れを抑える高い効果が期待できます。

 

してはいけないこと(初期48時間はNG

  肉離れ直後、絶対に避けたい行動もあります。

  1,温める(お風呂など)

       受傷直後に温めると、炎症や内出血が広まります。特に48時間以内は

       冷やす(アイシング)が基本になります。

  2,すぐに動かす・ストレッチする

       「少し伸ばせば良くなるかも」と動かすのは危険です。損傷した筋肉が

       さらに裂けたり、内出血が悪化します。

  3,長時間の立ち仕事や運動

       痛み炎症がある状態での立ちっぱなしや運動は、再断裂や悪化のもとになります。

  4,飲酒

       アルコールには血管拡張作用があり、血流が促進されて「内出血・腫れ」が

       ひどくなる恐れがあります。また、体の炎症反応を強くする場合があり、痛みが

       増したり治りが遅くなることがあり注意が必要です。

 

整骨院で肉離れ施術に入る前にすること

  整骨院で行う肉離れ(筋挫傷)の施術をする前に確認することについて

 

   ①来院・問診(カウンセリング)

      目的:ケガの原因や程度を把握する

      内容:いつ、どのような動きで痛めたか。

         痛みを感じる場所・程度・動かしたときの反応。

         過去のケガの有無のチェック。

   ②視診・触診・可動域の検査

      目的:痛めた所の状態(腫れ・熱感・内出血痕・変形など)を確認し、肉離れの重症度を把握

      内容:皮膚の色(内出血の有無)や腫れ炎症具合の確認。

         患部を触って、痛みの範囲や程度、筋肉に陥没などがあるか細かくチェックします。

         関節の可動域や、筋肉を伸ばしたときに痛みが出るかどうかの確認をし、

         筋力の左右差も比較します。

   ③重症度の判定(グレート分け)

      グレート1(軽度):筋繊維の微細な損傷。軽い痛み、歩行は可能

      グレート2(中度):筋繊維の部分断裂。腫れと内出血があり、歩行困難

      グレート3(重症度):筋繊維の完全断裂。激しい痛みで歩行不能なことも

 

施術の内容

   ここでは一般的に行われている初期~後期までの施術内容

   について解説します。

 

  初期:痛めた直後はRICE処置が基本です。

       この初期対応で、炎症や内出血を最小限に抑えることができます。

  

  中期(炎症後期)直後の炎症が落ち着いてきたら、徐々に治療に移行します。

       ・主な施術内容は、手技療法電気療法テーピングや包帯固定

 

  後期:損傷部位がある程度回復してきたら、日常生活動作や再発予防に向けた施術やリハビリを行います。

       ・はり治療手技療法電気療法ストレッチ

       筋力トレーニングの指導スポーツ復帰の適切な目安

                 

 

まとめ

   肉離れは一度起こすと再発しやすい怪我です。そのため、痛みが引いたからといって

   すぐに元の運動強度に戻すのは危険です。

   整骨院でケガの専門家による適切な治療とリハビリテーションを受けて、完全に回復するまで

   焦らず治療を続けることが、早期のスポーツ復帰や日常生活動作復帰、再発防止の鍵となります。

   もし、肉離れをしてしまったら、慌てずにRICE処置を行い、落ち着いたらご相談ください。

   当院では、患者さま一人ひとりの症状に合わせた最適な治療計画を立て、スポーツ復帰までを全力で

   サポートいたします。

   

 

   今回のブログでは、全体の流れを書かせていただきました。肉離れをしてしまったら適切な処置、

   そして、一番大事なのが適切な治療が必要です。

   次回は、その治療(はり、手技療法、電気治療など)について当院で行っている

   肉離れ専門治療を含めてお話します。

 

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